診療放射線科では外来、救急、健診に対応するために様々な医療機器を備えています。
昨年、最新のCT装置を導入することで検査時間の短縮により被曝が少なくなりました。また、大腸、心臓などの詳細な検査も可能になりました。画像は遠隔読影システムにより専門医師による詳細な読影も可能です。
患者さまが安心して検査が受けられるよう心がけていますので、ご不明な点がありましたら担当スタッフまでお尋ねください。
医療被ばく低減施設に認定されました。
2019年11月1日付けで当院が医療被ばく低減施設に認定されました。この認定は日本放射線技師会が行っているもので、医療被ばくの低減に努めることはもとより、患者さまの被ばく線量や撮影回数などをすべて把握しているということの証明でもあります。
当院は全国で107番目の施設で、北海道で4番目に認定された施設となります。
診療部門 診療放射線科 認定資格一覧
認 定 機 関 |
資 格 |
人数 |
公益社団法人 日本診療放射線技師会 |
放射線管理士 |
4名 |
公益社団法人 日本診療放射線技師会 |
放射線機器管理士 |
4名 |
公益社団法人 日本診療放射線技師会 |
医療画像情報精度管理士 |
1名 |
NPO法人 日本X線CT専門技師認定機構 |
CT認定技師 |
1名 |
公益社団法人 日本診療放射線技師会 |
放射線被ばく相談員 |
1名 |
公益社団法人 日本診療放射線技師会 |
画像等手術支援認定診療放射線技師 |
1名 |
公益社団法人 日本診療放射線技師会 |
AI認定放射線技師 |
1名 |
一般社団法人 日本骨粗鬆症学会 |
骨粗鬆症リエゾンマネージャー |
1名 |
公益社団法人 日本診療放射線技師会 |
放射線被ばく相談員 |
1名 |
認 定 機 関 |
種 類 |
公益社団法人 日本診療放射線技師会 |
医療被ばく低減施設(第107号) |
一般的には、レントゲン検査と呼ばれる検査です。 当院では、FUJIFILM社製BENEO-FxとBENEO-eXの2台の装置を導入しています。 人体は、骨・筋肉・軟部組織・脂肪・空気などから構成されており、X線検査では堅い部分(骨、筋肉など)と柔らかい部分(脂肪、皮膚など)のX線が透過する力の差を画像として写し出しています。骨などはX線が透過しにくいため、画像では白く写り、脂肪などは透過しやすいため、黒く写ります。 当院では、最新のFPD(フラットパネルディテクタ)を導入していますので、より少ない放射線量で適切な量を用いて撮影し高画質な画像を提供しています。
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当院のCT装置はCanon社製Aquilion PRIMEを導入しており、 短時間の息止めで広範囲な撮影が可能で被ばく線量を抑えつつ高精細な画像を提供できるようになりました。 また、3D画像処理ソフトziostation2を導入しているので、骨や心臓(冠動脈)、脳血管など様々な部位を3D画像処理、大腸においても内視鏡で観察したような仮想内視鏡画像を作成することができ、より詳細な検査が可能となりました。 検査内容によっては造影剤という薬剤を血管内に急速注入するため体が熱くなりますが、心配ありません。まれに吐き気、じんましん等の症状がでる場合がありますので、遠慮なく担当者まで、お尋ねください。
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当院のMRI装置は2023年4月にFUJIFILM社製ECHELON Smart Plusを導入しました。 この装置はAI技術搭載の最新MRI装置となっており、高画質を維持したまま従来の検査時間に比べ最大50% 検査時間を短縮できるようになりました。 また、MRI検査は撮影音が大きいことがネックとなっていましたが、新たな静音撮影技術 Soft Sound を搭載している為、撮影条件により異なりますが従来のMRI検査に比べ短時間かつ高画質で音質を和らげて快適に検査を受けて頂けるようになりました。 頭部、腹部、整形領域のMRI検査や非造影血管撮影(MRA)に加え、全脊椎MRI撮影やアルツハイマー型認知症の早期発見手法であるVSRAD(海馬萎縮度定量測定)、PET-CTのように広範囲のがん転移検査ができる全身DWI検査が可能となりました。 乳腺用コイルも導入しているので、服を脱ぐ必要性がなく、装置のくぼみに乳腺が入るようにうつ伏せに寝て頂くことで、「痛くない乳がん検査」が可能となりました。 また、磁力と電波を使用した検査のため、放射線による被曝がなく安心して検査を受けて頂けます。 体内に電子機器(心臓ペースメーカー、人工内耳など)を植え込んでいる方、体内に材質の分からない金属がある方は検査が受けられない場合がありますので、ご不明な点は担当スタッフまで、ご相談下さい。
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当院の骨密度測定装置はGE社製DPX-BRAVOを導入しています。DEXA法により腰椎、大腿骨近位部の骨密度測定を行っています。骨粗鬆症の診断では胸椎、腰椎X線写真と骨塩定量での評価を参考にしています。経過を追って検査可能で、治療効果の判定に有効です。 ご自分の背が縮んだと感じたり、きっかけがないのに背骨が痛くなったなどの症状がありましたら、検査を受けられることをお奨めします。
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当院のX線透視撮影装置は、Canon社製ZEXIRA DREX-ZX80を導入しています。 X線透視検査はX線を用い、リアルタイムでX線画像を動画のように見ながら観察することができる検査です。これを利用して、バリウムを用いた消化管造影検査(胃バリウム・注腸検査)、嚥下機能を評価する嚥下造影検査、造影剤を使用し血管の走行や臓器の状態を評価する各種検査、脱臼や骨折などの骨整復、内視鏡を併用した内視鏡的治療や検査などを行います。 FPD(フラットパネルディテクタ)が搭載されているので従来の装置に比べ、画像の歪みが少なく被ばく線量を抑えながら高画質で撮影することが可能です。
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当院のポータブルX線撮影装置はFUJIFILM社製CALNEO AQROを2台導入しています。 FPD(フラットパネルディテクタ)を併用することで、装置に搭載されている画像モニターで撮影したX線画像をリアルタイムで確認することが可能で、病室や救急での撮影、手術時のX線撮影に使用しています。 |