臨床検査科
部門概要

検査科修正2.1 (1) (1).jpg

迅速且つ正確な検査で医療の根底を担う臨床検査科

臨床検査科では、診断や病状・治療効果の判定に必要な検査を行っています。検査は患者さんから採取した血液・尿・便・穿刺液・細胞等の検体を扱う検体検査と、心電図や脳波、超音波など、直接患者さんの体から情報を得る生理機能検査があります。

業務紹介
検体検査

当院では院内受託(ブランチ)方式を採用しており、緊急度の高い項目については院内で処理し、その他の項目は、外注しています。

cat3_img.jpg cat3_img.jpg
生理機能検査
心電図検査
心臓の筋肉が発する微弱な活動電流の変化を波形として記録し、その乱れから病気の兆候を読み取ろうとするのが心電図検査で、心臓病の発見や診断、病状の把握、治療効果の確認、薬の副作用の発見などに欠かせない検査です。
cat3_img.jpg
12誘導心電図

両手首・足首、胸部6個所に電極をつけ検査する通常の心電図です。
12誘導の波形により不整脈、心筋梗塞、心臓肥大など様々な心疾患の発見に有用です。

負荷心電図(マスター)

運動によって心臓に負荷をかけ、負荷後の心電図を記録します。安静時には見られない狭心症や不整脈などの診断に有用です。当院では、マスター台と呼ばれる踏み台を昇降して検査します。

ホルター心電図

電極を貼り携帯型の記録器を装着し、通常の生活のもと心電図を長時間記録する検査です。通常の心電図検査では捉えきれない各種不整脈や狭心症などの発見に有用です。

肺機能検査
肺を出入りする空気の量や息を吐く強さを測定して、肺が正常に機能しているかを調べます。肺気腫、肺線維症、気管支喘息などの呼吸器の病気の診断や、治療効果の判定、手術のときの麻酔法の選択などに用いられます。 cat3_img.jpg
脳波検査
頭皮に電極を貼り、脳(大脳)の電気的な活動を記録する検査で、失神や痙攣の原因調査、意識の状態などを調べます。途中、深呼吸やストロボの光を当てることで脳に負荷をかけ通常の状態では出現しにくい異常な働きがあるかどうかも調べます。検査時間は電極の脱着と記録時間を含め、1時間程度かかります。 cat3_img.jpg
血管脈波検査
ベットに仰向けに寝た状態で両方の上腕・足首に血圧計を巻き検査します。手と足の血圧の比較や脈の伝わり方を調べることで動脈硬化の程度や血管障害などを調べます。
CAVI: 血管の柔軟性・年齢
ABI:  血管内の狭窄・閉塞
cat3_img.jpg
終夜睡眠ポリグラフィー(携帯型)
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは、睡眠中に何らかの原因で何度も呼吸が止まり、ぐっすり眠ることが出来ない病気です。激しいイビキや起床時の頭痛、睡眠中の呼吸停止、日中に強い眠気等の症状があります。この状態が長い間続くと高血圧や心臓循環器障害などになりやすいといわれています。
携帯型終夜睡眠ポリグラフィーでは、呼吸状態を知ることにより無呼吸の有無を調べることが可能です。
cat3_img.jpg
24時間血圧計(ABPM)
一般的に血圧は、睡眠中にもっとも低く、起床前から起床後に上がり、夕方から夜にかけて下がる一定のリズムを刻んでいます。ABPMは、1日中の血圧の変動記録し、診断(高血圧の種類)や治療(降圧剤の選択や効果判定)に用いられる検査です。
検査方法は、カフ(腕帯)を上腕に巻き、小型の自動血圧計を肩にかけ、自由行動下で24時間(日中は30分毎、夜間は1時間毎)血圧を測定します。
cat3_img.jpg
超音波(エコー)検査
人間の耳には聞こえない数MHz~十数MHzの高い周波数の音波を使い,身体の中の状態を画像に変換して調べる検査で、肺や気体のある部分と骨の奥以外の検査が可能です。 cat3_img.jpg
腹部超音波(腹部エコー)検査
肝臓,胆嚢,膵臓,脾臓,腎臓,膀胱,前立腺,子宮,卵巣,腸管等の状態を検査します。
体表超音波(体表エコー)検査
乳腺,甲状腺など体表面に近い臓器の状態やリンパ節,皮下の腫瘤等を検査します。
血管超音波(血管エコー)検査
頚動脈,腎動脈,四肢血管(上肢・下肢の動脈や静脈)の硬化の判定と血管の詰まりや血液の流れる速度を検査します。
心臓超音波(心臓エコー)検査
心筋梗塞や心肥大、弁膜症などの心臓に係る検査します。先天性心疾患や川崎病後の冠動脈瘤の発見にも役立つ検査です。
超音波検査を受けられる患者さんへ
予約時間

検査されている患者さんの状況により予約時間通りとならない場合があります。
予約時間に遅れる場合,来院出来ない場合は必ず事前にご連絡ください。

超音波検査全般について

プローブと呼ばれる検査器具を使用し、ゼリーを塗った肌に押し当てて検査をします。
その際体制や状況により若干の痛みを伴う場合がありますので、ご遠慮なく担当者にお申し出ください。

腹部超音波検査 : 検査時間の目安 15~分

食事について
検査の前日、午後9時以降から検査終了まで、飲食しないでください。(特に乳製品は厳禁です。)
水分(水、お茶)は予約時間の2時間前までに200ml(コップ1杯)程度は可能です。
高血圧,、抗痙攣(けいれん)剤、心臓のお薬などを服用されている患者さんは主治医の指示に従い指示のない場合は少量のお水で通常通り服用してください。

  • 検査時、おなかを出して頂きますので、それに適した服装でお越しください。

以下の超音波検査では、原則食事制限はありませんので、他の検査で食事制限がない限りお食事、お薬は通常通りおとりください。

頚動脈、甲状腺超音波検査:検査時間の目安15分
  • 首にプローブを当てて検査しますので、襟元が広く開く服装でお越しください。
乳腺超音波検査:検査時間の目安15分
  • 脱ぎ着のしやすい服装でお越しください。
下肢動脈・静脈超音波検査:検査時間の目安30分
  • ズボンを脱いでの検査になりますので、それに適した服装でお越しください。
心臓超音波検査:検査時間の目安20分
  • 検査時、胸にプローブを当て検査しますので、それに適した服装でお越しください